オレクトロニカは彫刻家だ。
竹田で作家活動を続けているオレクトロニカ。
彼らと出会って、5年ほどになろうだか。竹田アートカルチャーを手伝うようになって、かなり付き合いも長くなってきました。
彼らの作品展が大分市のアートプラザで行われています。
「脱人形」
今回の作品展のタイトル。
無垢の木で
小さな彫刻をつくる
彼らの作品が
今回、巨大な発泡スチロールを素材として、アートプラザに登場。
何が脱なのか、
色々な見方があると思いますが、
先日、彼らのアーティストトークに先日参加したときに、ニット作家竹下洋子さんが質問したなぜ、素材の発泡スチロールを選んだのか?という答えの中に片りんが見えました。
彼らの作品は、「暮らし」と「作る」という行為の境界線をなくしていくことが意識されているそう。
制作の中で無意識に区切られている色々な境界となっているものを削ぎ落としたくなるそうだ。
例えば今回の作品の彫刻も男か、女かわからない性別を削ぎ落とす。
そして、彼らの中でも作品作りでこだわりとなっていた無垢の木や古ものに対するこだわり。以前の彼らなら、プラスチックや発泡スチロールなどの素材に対するアレルギーから使いたくないはず。
だが、そのこだわりを削るという試みが脱人形に込められているのではないのか?
オレクトロニカの「脱するという試み」
暮らしの中で様々なものが無意識化され、流れていく。
自分たちのこだわり、心を削り作品を創るという行為がある。
美しなと思いました。
自分たちの壁を越えていく作品に素直に感動。
オレクトロニカは彫刻家だ。
【写真】
先日、アートプラザに行く前の彼らの作品を加藤種男さんと一足先に見せてもらった。
その写真です。
巨大な2体の人間の彫刻。素材は質量のない発泡スチロールだが、この存在感。
このサイズ感。
12月19日まで。
大分市のアートプラザにて。
www.art-plaza.jp/
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